『 乱は治に生り、危は安きに生りて、常に能く戒め、予め自ら警むるときは、則ち国家永久なるべし。 』
※原文 “知乱生於治危生於安而常能戒予自警則国家可永久”
林羅山(1583〜1657 / 江戸初期の儒者・朱子学派 徳川家顧問)
格言は『羅山先生文集』(1662(寛文2)年)巻二七『敵戒説』より。
「平時にこそ乱や危険が生まれるものであり、太平の時に自戒すれば国家は永続する」という意味。
京都四条新町の富裕な町人の子として生れた林 羅山(はやし らざん)は、江戸初期の漢学者(朱子学派)である。名は忠・信勝、通称は又三郎。後に剃髪し道春、字は子信。十三歳のときに京都の臨済宗「建仁寺(けんにんじ)」に入り、二十二歳のときに儒学を志して近世儒学の祖・藤原惺窩(ふじわらせいか / 1561〜1619)の高弟として朱子学を学んだ。1605(慶長10)年、徳川家康に仕え、以後、秀忠、家光、家綱の四代将軍に侍講となり官学林家(りんけ)を樹立し、諸法度などの草案を作るなど江戸幕府の政治・文教に参画した。1630(寛永7)年には江戸上野忍岡に私塾聖堂(後の弘文館=こうぶんかん)を創建。主な著作に『羅山先生文集』『大学解』『論語解』等。
林羅山
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