日本列島は、梅雨(つゆ)に入りました―――。
梅雨は、春から夏へ季節が変わるとき、日本、中国、韓国などの東アジア地域だけに見られる雨の季節を指します。
日本では、秋の長雨の秋霖(しゅうりん)と並ぶ長雨の季節なんですね。
ちなみに“Baiu(梅雨)”は国際用語として認められた言葉でもあります。
暦の上では、太陽が黄経80度を通る日が「入梅」となりますが(入梅はだいたい例年今日あたりです)、気象的には、梅雨前線が日本の南岸に停滞し始めて雲雨天が続くようになる時を指します。
…で、気象庁では「梅雨に入ったとみられる」などとして「梅雨入り・梅雨明け」の情報が発表されますが、
実は気象庁では、「梅雨入り宣言」やら「桜の開花宣言」などというような“宣言”というものは出していないのです。
あくまでも、梅雨に入ったようですね、という発表をしているだけなんですね。
さて、例年ですと、日本の本州における梅雨入りは、だいたい5月末から6月10日頃になります。
そして、梅雨明けは、7月中旬から7月後半頃となるようです。
梅雨の時期というのは、日本付近に東西に延びる前線が停滞しているのが特徴で、この前線上に低気圧が頻繁に発生するので雨と曇りの日が短い期間で繰り返されます。
この停滞前線を梅雨前線と呼び、前線の北側は、オホーツク海高気圧からの冷たい北東の風が吹いており、南側は、太平洋高気圧からの暖かい湿った南寄りの風が吹きます。
この二つの気流が前線付近に集まって上昇気流となり、雲が生じさせ雨となります。
梅雨前線が日本付近に停滞するのは、前線の両側にある高気圧の勢力が、ほぼ釣り合っているからであるのだと言われています。
梅雨の大雨に気を付けましょう!