『 人生の幸運は、準備を怠らず、機会を逃さないこと 』
ランディ・パウシュ(1960~2008 / 米カーネギーメロン大学終身教授)
2007年9月、ペンシルベニア州ピッツバーグのカーネギーメロン大学の講堂で、一人の教授により行われたある授業が大きな話題となった。
コンピュータ科学バーチャルリアリティの第一人者であったランディ・パウシュ(Randolph Frederick Pausch)教授は、2006年秋、膵臓癌を宣告され、2007年8月には余命3〜6ヶ月であることを告知された。しかし、その数週間後の2007年9月18日、長年勤めた大学に別れを告げ、幼い3人の子供たちにメッセージを遺すため、「最後の授業(The Last Lecture):子どもの頃の夢を実現すること」と題して特別講義が行われることになった。
最後の授業はインターネットの動画配信サイト「ユーチューブ」で話題を呼び、メディアでも大きく取り上げられ多くの視聴者の心を揺さぶった。
教授の言葉をつづった本『最後の授業 ぼくの命があるうちに』(ランディ・パウシュ、ジェフリー・ザスロー共著 / ランダムハウス講談社 2008年)は30ヶ国語に翻訳されされ、国際的なベストセラーとなった。パウシュ教授は、2008年7月25日に膵臓癌の合併症により47年の生涯を閉じた。格言は「最後の授業」より。