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『行脚の掟』に記された大淀三千風が遺した格言(俳人)[今週の防災格言163]

time 2010/12/27

『行脚の掟』に記された大淀三千風が遺した格言(俳人)[今週の防災格言163]


不借身命ふじゃくしんみょうの境界、無常迅速むじょうじんそく夢幻泡影むげんほうよう、忘れまじき事 』

大淀三千風(1639〜1707 / 江戸前期の俳人 生涯を旅に明け暮れた)

不借身命(ふじゃくしんみょう)は、正方のため命を惜しまず尽くすこと。
無常迅速(むじょうじんそく)は、人の世の移り変わりが非常に速いこと。
夢幻泡影(むげんほうよう)は、人生がはかないことの例え。

この格言は『行脚の掟』より。

北は岩手・秋田から西は熊本・長崎まで諸国遍歴の旅に出て、多くの句文を残した「行脚俳人」として知られる大淀三千風(おおよど みちかぜ)。本名を三井友翰(ともふみ)と言い、伊勢国射和(現・三重県松阪市射和町)の商家に生まれ、十代の頃、京都の島原で俳句を学び、30歳を過ぎてから俳諧師となり、日本三景の松島見物に出かけ、そのまま仙台に住みつく。仙台松島を題材に全国の俳人から句や歌を募って 『松島眺望集(1682年)』を出版。この時の人脈を頼り、日本行脚に出かけ以降7年間に3800余里(約15,200km)を巡行した。
三千風の影響から松尾芭蕉が「奥の細道」の旅に出たのは、三千風が出発してから6年後のことであったという。
大淀三千風

■「大淀三千風」に関連する防災格言内の記事
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<防災格言編集主幹 平井 拝>

 

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