『 チームワーク、連帯が大切だということが、震災で学んだ一番の教訓です。 』
松尾雄治(1954〜 / 元ラグビー日本代表選手 スポーツキャスター)
松尾雄治(まつおゆうじ)氏は、日本ラグビー史上最高のスタンドオフと呼ばれる元ラグビー日本代表選手。東京都渋谷区出身。小学校時代からラグビーを始め、明治大学在学中に司令塔として当時低迷していた明大ラグビー部を初の日本一に導く。大学卒業後、新日鉄に入社。新日鉄釜石ラグビー部では、主将、監督兼選手として社会人選手権、日本選手権7連覇という不滅の大記録達成に大きく貢献した。日本代表でも不動の司令塔として長く活躍、1985年のV7達成試合を最後に新日鉄釜石を退社。引退後は、ラグビー界初のスポーツキャスターに転身。1998年、日本ラグビー協会の普及育成委員に就任。現在は解説者、タレント活動、講演活動等で活躍。
格言は讀賣新聞(2014年3月13日朝刊)連載「この3年#26」より。
曰く―――。
『 人は一人では何もできないかもしれない。でも、何かしようという気持ちを持っていないとダメ。それぞれができることを考えて、実行することが重要だと思います。釜石は絶対復興できると信じています。「被災地支援のスクラムは強いぞ」。そう大きな声で言いたいですね。 』
松尾氏は、大学を出てから9年間岩手県釜石市で過した。震災では、ラグビー日本選手権7連覇の盟友・佐野正文氏も母親を助けにいって津波に飲み込まれ犠牲となった。震災直後の2011年5月、ラグビーを通じ被災地を支援しようと新日鉄釜石ラグビー部OBの石山次郎氏ら17人で「スクラム釜石」を結成し、自らキャプテンとなり、トークイベントや神戸製鋼ラグビー部OBによるチャリティーマッチ、小学生たちとの交流試合などを開催している。
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