9月12日は、「水路記念日」です。
「水路記念日」は、海上保安庁海洋情報部の創立の日の記念日です。
日本が鎖国していた江戸時代末から明治維新後にかけ、アメリカのペリー提督が艦隊を率いて浦賀に来航(1853年)し、幕府に開国を迫った“黒船来航”事件のずっと以前から、日本近海には、ロシア、アメリカ、イギリスやオーストラリアなど西欧諸国の最新の武装船(捕鯨船)が頻繁に来ていて、江戸時代に漁師らは、海岸からこれらの外国船をしばしば目撃していたのだといいます。
そういう激動の国際情勢下に、明治政府は、1871年(明治4年)9月12日、当時の安全保障上の緊急課題であった日本沿岸の近代的海図作りを行う国家組織「兵部省海軍部水路局海洋情報部(海上保安庁海洋情報部の前身)」を設置しました。
現在も海上保安庁海洋情報部で、日本周辺の海の安全を図るための海図作りや海洋調査、測量活動が続けられています。