皆様もご存知の通り2020年は東京オリンピック・パラリンピックが開催されます。
それに伴い国土交通省が防災情報ポータルサイトを立ち上げているのをご存知でしょうか。
【防災ポータル】
~2020年東京オリンピック・パラリンピック競技大会開催に向けた防災情報ポータルサイト~
“2020年東京オリンピック・パラリンピック競技大会で会場等に来訪される方が、首都圏で起こりうる災害に関する情報や、もしものときに役立つ防災情報を入手することができる防災情報ポータルサイトです。国土交通省では2020年東京オリンピック・パラリンピック競技大会の成功に向けて、総力をあげて取り組んでいます。” |
と明記されており、国も防災に関する啓蒙に力を入れているのがわかります。
国が啓蒙している内容とは一体どのようなもので、どのような情報があるのか、見てみましょう。
日頃から知ってほしい情報
「日頃から知ってほしい情報」では、「被害想定」「身の守り方」「路線情報」「私たちの取り組み」の4つの項目を挙げています。
それぞれ専門のサイトにリンクするようになっており、たとえば「被害想定」の項目を見ると各ハザードマップや地震危険度マップなどが掲載されています。
その中の「地震ハザードステーション」を覗いてみると、「J-SHIS Map」という地図を閲覧することができます。
これを見ると30年以内に震度5強以上の揺れに見舞われる確率が高いエリアは太平洋側を中心に多く見られ、震度6弱以上であれば関東一帯から静岡や愛知にかけて網羅しているのを見ることができます。
恐らく南海トラフ地震の発生をある程度想定しているのではと考えられますが、あなたのお住まいの地域はいかがでしょうか?
「身の守り方」の項目にある「TEAM防災ジャパン」では、教員や防災リーダーが、小・中学生への指導に活用できる映像コンテンツとワークシートなどが公開されており、指導マニュアルには、コンテンツを活用した指導の流れと、子どもたちへの発問例などを参考として記載しています。
コンテンツとしては「地震」「津波」「台風」の3つがあり、動画も使いわかりやすく説明をしています。
たとえば台風の指導マニュアルとしては①学習の動機づけをする、②台風の風と被害、③強い風以外の台風による被害、④台風に備えて、どんな物を準備しておいたらいいか考えよう、⑤まとめ、といったように順序立ててその危険性を伝えられるようなマニュアルが作られています。
教員や防災リーダーでなくても、ご自分のお子さんやお孫さんへの指導の役にも立つのではないでしょうか。
災害時、見てほしい情報
「災害時、見てほしい情報」では「被害状況」「気象状況」「逃げるための情報」「交通状況」「被災者支援情報」「安否情報」「ライフライン情報」の7つの項目を挙げています。
「交通状況」の項目では、「災害時における通行可否の情報(通れるマップ)」があります。
災害で通行止めになっている箇所と通行可能な道路の情報が掲載されていますので、遠方へ避難する際などにどのような経路で被災地から脱出すればいいのか確認ができます。いざという時の為にこちらのサイトを覚えておくのもいいのではないでしょうか。
「安否情報」の項目の中にある「災害用伝言サービス」という1度は聞かれたことがあるであろう言葉が出てきますが、実際に使い方をご存知の方はどれだけいらっしゃるでしょうか。
「災害用伝言ダイヤル(171)」は、被災地の方が自宅の電話番号宛てに安否情報(伝言)を音声で録音(登録)し、全国からその音声を再生(確認)することができるサービスになっています。
これ以外にも「災害用伝言板(※1)」や「災害用伝言板(web171)」などもありますので、どのように使用すればいいのか災害が起こる前にご自身で確認しておくのもいいのではないでしょうか。
(※1)
まとめ
これ以外には「天気・地震情報」「旅のお供!お役立ち情報」などもあります。
色々な情報サイトがある中で国のサイトからリンクされておりますので、他サイトに比べて信頼性は高いのではないでしょうか。
地域によって警戒する対象が土砂災害や河川の氾濫、火山の噴火や津波など様々だと思いますが、何か情報を知りたいと考えた際にはこちらの「防災情報ポータルサイト」を閲覧してみてはいかがでしょうか。
個々人で備えておくべき項目の再発見もできるかもしれませんよ。