南海トラフ巨大地震(東海地震・東南海地震・南海地震)同時発生の基礎資料 [編集長コラム]
先月末(2011年8月)に初会合が行われた政府の「南海トラフの巨大地震モデル検討会(第1回)」議事資料を閲覧中。
以下は自分用のちょっとした備忘録です。
尚、「南海トラフの巨大地震モデル検討会(第1回)」資料の中で特に興味深い過去の巨大地震の資料があったので下記する。
1677(延宝5)年11月4日に発生した「延宝房総沖地震(関東磐城地震)」についてのレポートである。
M8規模の津波地震で、磐城から房総にかけ大津波が発生し死者600人余、家屋流失1,000棟と記録にあるが詳細が不明とされていた歴史地震であり、東日本大震災のとき過去の類似例として「869年 三陸沖地震(貞観三陸地震)」がクローズアップされたが、それと同じく、この地震も現在までに繰り返しの発生が確認されていないもの。
今回の資料で、この時の波高(推測)は、塩釜4m、岩沼4m、小名浜4m、銚子〜九十九里浜4〜7m、安房勝浦(新官)8m、八丈島8〜10mとなっている。
以上、南海トラフの巨大地震モデル検討会(第1回 2011年8月28日開催)資料より
■関連リンク
南海トラフの巨大地震モデル検討会(内閣府)
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