防災意識を育てるWEBマガジン「思則有備(しそくゆうび)」

今こそ Take Action だ

time 2011/03/23

今こそ Take Action だ
東北から関東の太平洋沿岸を襲った未曾有の震災から、2回目の週末を迎えた3月18日(金)〜21日(月)。

横浜市戸塚区にあるJR東戸塚駅の東西改札出口で異なる団体がそれぞれ震災の募金活動を行っていた。
駅の西側は自民党の政治団体によるもので、東側は地元FM局による募金だった。
素晴らしい活動である。

ただ、申し訳ないけども、極めて個人的な感想を言うと、その時、内心で

「ニ団体が同じ目的、同じ場所で募金を募るのなら、
 一緒に協力してやったらもっと効率良いのに・・・」

と思った。(ごめんなさい)

我が家(の実家)も日本赤十字社(レッドクロス)へのささやかな募金を二十年以上昔から定期的に続けている。レッドクロスは(私の知る限りの)最も信頼のおける団体でもあるからだ。

会社でも、私の知る範囲で、10数年以上前のイラン地震?メキシコ地震?だったの頃から食糧支援はよく行っていた。
ただ、第三国からは「食料よりも金(かね)をくれ」とよく小言を言われたものだが・・・。

今でも、日本国内の災害はもとより、
例えば、数年前の北朝鮮の食糧難では日本外交協会など通じた食料支援で協力をしたり、
日頃からフードバンクに供出したりとささやかな社会活動をしている。

さて、こうした募金活動の一時窓口になる慈善団体は、
財団法人、NPO法人として活動しているところが多い。

怪しげな個人や団体がちゃんと募金やら、物資集めの活動をしているとは限らないし、
どんな時でも犯罪者が世の中からいなくならないように
募金詐欺を行うような輩や火事場泥棒のような者も世の中にはいるのだ。

こうした悪人どもに、結果として騙されてしまった市井の者は、
非常時だからこそ、余計に自分が騙されていたとは、気付くことはない。

私たちは、団体を信用するしかないし、
団体も信頼を裏切らないよう責任を持って活動するしかない。

だから、ちゃんとやっているよ、と多くの団体は、
社会的に法人格を取得し、一定の信用というか行政のお墨付きのようなもの
をいただくというわけである。

そうしてできた財団法人は、その社会的な使命から、
平時から、日常的に、広く募金を受け付けている。

イザと言う災害時などに、
これら日頃からプールしていた募金より、
一般の人や一般の私企業に先駆けて、迅速に、
善意のお金を被災地域へ、少しでも早く提供できるようにするためだ。

今回の震災でも、テレビに出ていた災害NPO法人の人たちは、
もしものために、日頃からのためていた 金・物・人 という資源を、
驚くべき速さで被災地域へと届けていた。
また危険な被災地へと足を踏み入れていた。

なんと、素晴らしい人たちではないか!

だからこそ、著名な慈善団体も震災直後の今だからこそ、

テイクアクション(Take Action)するのだろうな

と3月11日夜に個人的に思っていた。

そうしたら、震災後、一週間以上も経た3月18日(金)に
改めて 今回の震災のための募金活動 を企画していた。

それじゃダメではないか。
拙速さを欠いている。
一時金をまず出して、二次的に募金活動をすれば良いじゃないか・・・。

平和な時期からの継続的な活動ももちろん必要だが、

非常時に、他に先駆けて動けなければ、何のための団体かと、

善意の協力・協賛者もがっかりするだろう。

巧遅は拙速に如かず。
時は金なり。

――――イザと言う時の時間こそ、最大の力であると思う。

<編集長 拝>

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