チリ地震津波災害（1960年5月23日）

5月23日は「 チリ地震津波災害（1960年） 」から 63年 です。

日本から7,000キロメートル離れた南米チリ沖で発生した超巨大地震が引き起こした大津波が、地震発生から22時間後に日本に到達し、約3メートルから6メートルの津波が、ほとんどの人が就寝中の午前4時～午前6時にかけて日本の太平洋岸を次々に襲いました。

前兆となる地震の揺れも一切なく、寝静まった深夜に突然津波が襲ってきたたため、ほとんどの人が逃げ遅れてしまい、日本国内で、死者122人、行方不明者20人、重軽傷者874人、家屋被害4万6千棟、船舶被害1,130隻、という甚大な被害が発生したものです。

ご記憶の方も多いかと思いますが…

昨年（2022年）1月15日に、日本から8,000キロメートル離れたトンガ沖の海底火山の大噴火が起こりましたが、この時に、太平洋各国で、空振や潮位上昇による“気象津波”という現象が観測されて、日本でも一時、津波警報が発せられました。

遠隔地で起こった巨大災害に伴って発生した津波では、揺れなどの前兆現象が伴わない「津波」が襲来するケースもあるということを知っておくとよいでしょう！