防災意識を育てるWEBマガジン「思則有備(しそくゆうび)」

大谷圭一が雑誌『週刊新潮』で語った格言(元・防災科学技術研究所防災総合研究部長)[今週の防災格言167]

time 2011/01/24

大谷圭一が雑誌『週刊新潮』で語った格言(元・防災科学技術研究所防災総合研究部長)[今週の防災格言167]


『 どんな地震にも耐えられる建物も、造ろうと思えば造れます。
でも、それは建物としては成り立たないものになってしまう。 』

大谷圭一(1943〜 / 元・防災科学技術研究所防災総合研究部長)

曰く―――『 一階部分を全部柱にしてしまうとか、壁に窓を付けないなどの方法なんです。しかし、現実にはそうはいかない。実用との兼ね合いで造るしかないのです。 』(この格言は、週間新潮 1995年12月14日号の記事より)

2005(平成17)年1月、兵庫県三木市に世界最大の耐震実験施設「 Eディフェンス (実大三次元震動破壊実験施設) 」が完成した。これは、阪神淡路震災をきっかけにして総額450億円かけて着工されたもので、震動台は縦15m、横20m、最大200トンの構造物を三次元で揺らすことが可能で、阪神大震災級の大地震を人工的に起こすことができる世界で唯一の施設である。この施設を作った人物が大谷圭一(おおたに けいいち)氏である。大谷氏は、2009(平成21)年に日本テレビ「未来創造堂」という番組で「耐震研究の未来を切り拓いた男」として紹介されてもいる。

<編集長 拝>

 

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