地震とナマズ―――珍味と評判のナマズ(鯰)。
昔から地震が起こる原因はナマズが騒ぐからだと言い伝えられています。
今でも、地震の前にナマズなどの動物が騒ぐという現象(動物が騒ぐのを=宏観(こうかん)現象と呼びます)を研究している人たちが大勢います。
日本で最も古い地震とナマズのことを記した文献は1592年、時の権力者だった太閤・豊臣秀吉が『伏見城の普請ではナマズに用心いたせよ!』と諸侯への手紙につづったのが最初だそうです。
ものの本によると、日本では古くから鹿島神宮の大明神さまが、要石(かなめいし)という大きな石を使って、地下にいる大魚を押さえつけて地震が起るのを防いでいるのだ・・・と信じられていたのだそうです。
それが江戸時代になって「地下の大魚」が「ナマズ」にとって代わり、浮世絵師がナマズ絵とよばれる風刺画を書いたことで、庶民の間で地震ナマズが知れ渡ったのだそうです。地震ナマズは、江戸市民のユーモアセンスが生んだものだったのかもしれませんね。
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