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インフルエンザは空気感染する、という最新論文から

time 2018/02/27

インフルエンザは空気感染する、という最新論文から

インフルエンザは空気感染する、という最新論文から  [編集長コラム]

これまで、インフルエンザは、くしゃみのしぶきなどを吸い込む「飛沫感染」やウイルスが付着したものを触った指などから目や口へとウイルスが侵入する「接触感染」で感染するものと考えられてきました。
ところが、米メリーランド大学のドナルド・ミルトン教授らの最新の研究によると、咳が出なくてもインフルエンザウイルスの含まれるエアロゾル(空気中に浮遊する粒子)が発生しうることが示唆され、感染者が呼吸するだけでウイルスが周りに拡散し感染する「空気感染」が予想以上に起こりやすいことが分かってきたといいます。(当該記事・論文は下記FYIより確認ください)

さて、インフルエンザの感染への一定の効果があるとされる防御手段は、一般的に、「人ごみを避ける」、「除菌(加湿も含む)」、「手洗い励行(手指消毒・清潔に!)」、「うがい」、「使い捨てマスク(不織布マスクは気休め程度、N95マスクやDS2マスクはある程度有効だが普段の装着に不向き)」などと言われてはきましたが、インフルエンザウイルスが混じった微細なエアゾル(ウイルス自体のサイズは0.1μmほどだが・・・エアゾルならもう少し大きいのだろうか?)が発生するのだとすれば、一般的なマスクなどのフィルター機能ではおぼつかず、特に公共機関の換気システムの性能によっては感染拡大につながる恐れもあるということでしょうか。

それでも、これが<無い>よりも<あった>方が一定の予防効果があるのは間違いないとは思います。

そういえばSARS蔓延は排気ダクトか何かを通じて感染拡大しました。

記事にもある通り、オフィスでは「咳やくしゃみをしなくても、インフルエンザ患者が呼吸するだけで周囲の空気にウイルスが放出されることが分かった。したがって、インフルエンザに感染した人が職場に現れた場合には、周囲への感染を防ぐため職場にとどまらせず、すぐに帰宅してもらうべきだ」ということが正解ということですね。

《FYI》
毎日新聞 医療プレミア > インフルエンザは呼吸するだけで感染する?(2018.02.02)
論文 > PNAS > Infectious virus in exhaled breath of symptomatic seasonal influenza cases from a college community,PNAS 2018 January.

<防災格言編集主幹 平井 拝>

 

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