防災意識を育てるWEBマガジン「思則有備(しそくゆうび)」

3月1日は「防災用品点検の日」です!

time 2020/02/11

3月1日は「防災用品点検の日」です!

9月1日は「防災の日」ということをご存知の方は多いかと思いますが、実は3月1日は「防災用品点検の日」です。
季節の変わり目となる時期である3、6、9、12月の1日、年4回が防災用品点検の日と制定されています。
防災グッズなどの準備は万端だとしても、時が経てば賞味期限や使用推奨期限が過ぎてしまい、いざという時に役に立たないケースなどもあります。
「いつ見直せばいいの?」と思われる方もいると思いますが、この機会に一度見直してみてはいかがでしょうか。

ご自宅に備えておきたい防災グッズ

大規模な災害によって工場などの生産拠点が被害を受けたり、道路や交通機関が被害を受けたことにより物流が一時的にストップしてしまった場合、需要に対して供給が追い付かずにスーパーやコンビニの商品が無くなってしまい必要な食料や日用品が入手しづらい状況になってしまうケースもあります。
自宅で避難生活を送る可能性とこのような状況を想定して、最低でも3日間、できれば1週間程度、家族が自宅で過ごすことができるだけの食料品や日用品を備蓄しておくことが大切です。

まずは下記の食料品備蓄をお勧めします。

水(1日3リットル×家族の人数)

飲料水として1人1日1リットル、調理などに使用する水を含める場合は1人1日3リットルを目安に、家族の人数分の必要量を数日分備蓄しておきましょう。

食料

米や即席めん、シリアル類、アルファ米、ビスケット、板チョコ、乾パンなどの主食(炭水化物)と、缶詰やレトルト食品などの主菜・副菜(たんぱく質)の組み合わせで家族の人数分の必要量を数日分備蓄しておきましょう。
もちろん1日3食で計算しなければなりません。また、食料備蓄に関しては、自分が食べて美味しいと思うもので、なおかつできるだけ日持ちするものが望ましいです。

熱源

災害の影響で電気、ガスなどが停止した場合に備えて、食品を温めたり簡単な調理をしたりするための熱源を確保しましょう。
たとえばカセットコンロを備える場合は、カセットボンベが6本程度あると安心です。

・その他:
トイレットペーパー、ティッシュペーパー、おむつ、生理用品、電球、乾電池、シャンプー、ボディソープ、洗剤、カイロ、マスク、常備薬など

また、防災グッズだけでなく、自宅の耐震化や家具等の転倒防止対策等を実施しておきましょう。

職場に備えておきたい防災グッズ

2011年3月11日の東日本大震災では、首都圏で推定約515万人が帰宅困難者となりました。
職場から外に出ることが危険な状況であれば、そのまま職場に留まるのが安全です。
そのため職場の備えは外の安全が確認されるまでの数時間、場合によっては一夜を明かす、またはそれ以上の備えが必要となり、最悪の事態を想定し整えるのが基本です。

食料や水以外のお勧めの備えを紹介します。

ホイッスル

災害現場はサイレンやヘリコプターの音など騒音の真っただ中となります。首からかけられるホイッスルは、自分の居場所を知らせ、助けを呼ぶ時に使えます。

懐中電灯

停電に備え、懐中電灯も用意しておきたいところです。
長期間の使用をしなくても電池切れや液漏れの心配の少ないリチウム電池を使った懐中電灯や、電池がなくても使用できる発電機が内蔵されたもの、持ち歩きやすい小型のものもあると役立ちます。

軍手または皮手袋、ヘルメットや防災ずきんなど

落下物や割れたガラスなどのガレキから身を守るための軍手、ヘルメットや防災ずきんなどがあると安心です。

携帯ラジオなど情報入手の手段

周囲の状況をしっかりと把握するために、必要な情報を入手することが大切です。

職場からの帰宅に際して

職場から徒歩で帰宅する場合にも事前の準備は必要となります。
災害発生時の安否確認の方法や集合場所を家族であらかじめ話し合っておき、実際に集合場所までの経路を一度歩いておくことも重要です。

職場から帰宅をする際のお勧めはこちらです。

地図

職場から避難所や自宅への経路を事前に複数確認し、書き込んでおくと良いでしょう。

スニーカー

長時間歩いても疲れないよう、スニーカーを用意しておきましょう。新品は靴擦れなどの可能性があるので、履きなれたものが一番です。

リュックサックなど

カバンはリュックサックなどの両手がふさがらず動きやすいものが便利です。

飲料水と食料

500mlのミネラルウォーターと、チョコレートなどの高カロリーで持ち運びやすい食品を常備しておきましょう。

マスク

マスクは粉じんなどから身を守るために必要となります。

携帯電話の充電器

予備のバッテリーや乾電池で充電できるものを用意しておきましょう。

寒暖対策用品、雨具

携帯カイロや帽子などの寒暖対策と、風雨に備えた雨合羽なども用意しておくと良いでしょう。

まとめ

このように自宅はもちろん職場でもそれぞれ準備することが大切になります。あなたの防災グッズの期限などは大丈夫でしょうか?もし足りないモノがあったり、今の自分に必要なモノがあればこれを機会に入れてみてはいかがでしょうか。

また、季節の変わり目で「防災用品点検の日」はやってきますので、雨の多い季節には雨合羽、暑い季節には汗拭きシート、寒い季節にはカイロなど、その都度備える内容を変えてみるのも良いでしょう。
1年中防災のことばかり考えることは難しいかもしれませんが、季節の変わり目の、年に4回だけでも防災のことを考え、自分の身を守ってくれる防災グッズの見直しを行ってみてはいかがでしょうか。

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