石原慎太郎東京都知事が3月14日、東日本大震災に関連し、
「津波をうまく利用して “我欲” を一回洗い落とす必要がある。やっぱり天罰だと思う」
と発言した。都内で行われた蓮舫・節電啓発担当相との会談の後に記者団に語ったものだ。
・・・。酷いね。
天罰っていうのは、個人個人が感じるものだ。
石原都知事の歯に衣着せぬ発言は、ときどき気持ちよく響き、時に乱暴でもある。
それが、”石原慎太郎”というキャラクターであり、政治的に根強い人気を支える根源でもある。
逗子出身の私は、石原さんのことがどちらかというと好きだ。
本来の言いたかったことも分かっているつもりだ。
でも、今回のは余りにも 乱暴な方 の発言だった。
「天罰だ」という石原慎太郎氏は、メタポジション から 東日本大震災を見ているのだ。
決して 被災地の側 にたっていない。
為政者とはそういうものかもしれないな。
常に主体であり、客体にはならない。
ところが、この石原発言に対しマスコミ(新聞)は
「被災者への配慮が欠けた発言だ」
と言った。
これも個人的には嫌いな態度である。
配慮するのもメタポジションであり、被災者の側でモノを言っていないからだ。
新聞には、
“わたしが もし被災者ならば 腹を立てずにいられない発言だ。”
とでも書いてもらえば満足だったのかもしれない。
テレビを見ていたら計画停電で大混雑の電車を待つ客が
「正直大変だけど、あっち(東北の被災地域)のことを考えたら文句は言えないね。
今はみんなが協力しなきゃね。」
といった趣旨の発言をしていた。
そうこれだ!
これが素直な共感なのである。
災害後のユートピア現象が、じかに災害を体験せずとも、テレビを見ることによって間接的にそれらを体験し、違った形(物資不足や通勤苦など)で苦労体験をした人々にまで発生してきている。
こう言うのを私は見たかったのである。
知りすぎていることは、必ずしも目が開いていることにはならないのかもしれない。
東京23区は今回の計画停電の対象地域となっていない。
為政者が多く生息しているから・・・と疑いたくもなる。
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