台風とハリケーン―――熱帯地方に発生する低気圧のうち、北西太平洋で発生し、風速が約17.2メートル以上のものを「台風」と呼ぶ。
気圧の単位がヘクトパスカル(hPa)なので、多くの人が「台風か台風でないかを決めるのは中心気圧なのだろう」と誤解しているそうですが、本当は「風の強さ」だそうだ。
この台風が、北大西洋やカリブ海、北東太平洋で発生すれば「ハリケーン」で、インド洋やオーストラリア近海では「サイクロン」と名前が変わるので、なんだか、ややこしい。
台風の名は、日本では分かりやすく番号表示。その年の最初にできた台風が台風第1号となる。また、大きな被害をもたらした台風には伊勢湾台風(昭和34年 台風15号)のように特別な名前が付けられる。
一方、アメリカでは、ハリケーンの名前は毎年Aからアルファベット順に男女の名前が交互に付けられる。ハリケーンに名前が使われるようになったのは、一説には20世紀初頭からだそうで、1953年から「女性の名前」が米気象局により正式採用となったそうだ。
ところが、その後、フェミニズム運動の高まりと共に、女性の名前だけでは男女差別だと苦情が出て、1979年から男女の名前が交互に使われるようになったのだとか。
最近では、2000年に、日本やアメリカ、東南アジアの14ヶ国の台風委員会で、各国で10個づつ名前を持ち寄り、合計140個の台風の統一名称が決定された。命名第1号は、2000年5月の台風「ダムレイ(カンボジア語で象の意味)」で、以降、国際舞台では、こちらの台風名が利用されているのだそうだ。
ちなみに、日本が提出した国際名称は「テンビン、ウサギ、カンムリ、コップ、トカゲ、ヤギ、カジキ、クジラ、コンパス、ワシ」で、由来は全て星座名から。 その命名センスに首をかしげつつ、つまるところ、国際舞台では、14回に1回、日本名のついた台風が用いられているということですよね。ただ、国際名称になってから6年たっても、ちゃんと使用しているのは英米メディアのニュースだけだそうで、日本ではほとんどなじみがありません。
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