地震の間―――滋賀県の彦根城には「地震の間(じしんのま)」という特別に頑丈に作られた部屋がある。
17世紀末の江戸時代、四代城主だった井伊の殿様が造った楽々園(らくらくえん)の一室だ。
江戸時代の公家や大名の屋敷には、地震に備えて「地震の間」という避難場所が用意されたり「地震口」という非常口も設けられていたという。
彦根城の「地震の間」は、建物全体が一枚の大岩盤の上に乗かって、舟底形の土台で地震の揺れに逆らわないように工夫されている。屋根や天井、柱や部屋の構造も耐震化されていて、また配置も、イザという時のために逃げやすいように、とても合理的につくられているという。
茶人の千利休は、自らの茶室の土台をわざと固定せずに、地震がおきると揺れにあわせて、ぴょんぴょんと部屋全体が跳ねるように造ったという。
これは、前者が耐震建築で後者が免震建築である。
何百年もたった今でも残る、昔の建築物とは凄いものだ・・・と大いに感心してしまう。
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