石川県能登地方ではここ数年(2020年12月以降)で、地震活動が活発化していましたが、連休中の5月5日には、今までで最大規模となるM6.5(珠洲市で最大震度6強)の強い地震が発生しました。
気象庁や地震調査委員会などの会見では、“流体地震”(地下から上がってきた流体が関与)といったことが述べられていました。
つまり、簡単に言うと、断層とのすき間に流体(水)が入り込んだりすることで地盤が滑りやすくなって、地震が発生しやすくなる、といった発生メカニズムらしいのですが…。
群発地震は、ある時ぴたっと地震活動が収束します。
しかし、今回の流体地震は、はっきりとした原因がわかっておらず、可能性としては、今後も当分は地震活動が続く、と考えられます。
こういった群発地震では、地震が長く続くことで、地震に慣れてしまい、前回大丈夫だったから、次も大丈夫だろう、と次第に気が緩んでしまうことが良くあります。
家具の固定や、就寝する部屋の整理(頭に荷物が落ちないように!)など、まずは怪我をしないための「基本の備え」を今一度確認しましょう。
特に、人口密集地で発生する広域災害時には、災害直後にケガをしないことがとても大切です。
尚、覚えている人もいるかと思いますが、昨年(2022年)3月から5月にかけて、京都でやや強い地震が頻発し、5月12日には気象庁から異例の注意呼び掛け「もしかしたら京都で強い地震が起こるかもしれないので、普段の備えの再確認をお願いしたい」がありました。
まずは、災害を“自分事”として捉えて、もし自分だったら、と考えて行動してみましょう。