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川路利良の訓話『警察手眼』の名言(1834~1879 / 初代警視総監「近代警察の父」)[今週の防災格言284]

time 2013/05/20

川路利良の訓話『警察手眼』の名言(1834~1879 / 初代警視総監「近代警察の父」)[今週の防災格言284]

『 世の安寧を護せんとする者は 無事の日に於て 有事の日として怠らざるにあり 』

 

川路利良(1834~1879 / 初代大警視(現警視総監)「近代警察の父」)

 

川路利良(かわじ としよし / としなが)は、明治の初め、初代大警視(現警視総監)として欧州に学び、後に日本の警察制度の基礎を築いた「近代警察の父」として知られる人物。

薩摩藩士の長男として薩摩国鹿児島近在比志島村(現鹿児島市皆与志町比志島)生まれ。 幕末の「禁門の変(1864年)」で薩摩藩銃撃隊兵として長州藩の来島又兵衛を狙撃する戦功をあげ、西郷隆盛や大久保利通に知られるようになると、戊辰戦争(鳥羽・伏見の戦い(1868年)など)の武勲で薩摩藩兵器奉行へ昇進。新政府設立後は、西郷の招きで上京し東京府大属、邏卒総長を歴任。1874(明治7)年、司法省警保寮(現警察庁)の発足に伴って初代大警視(現警視総監)に就任。渡欧し各国の警察制度を視察、帰国後はフランスの警察制度を参考にしながら日本の警察機構の基礎を築いた。内務卿(内相)となった大久保利通の信任を得て佐賀の乱(1874年)などで密偵や諜報で活躍、西南戦争(1877年)では西郷と袂を別ち陸軍少将として警視隊(別働第三旅団)を指揮し西郷軍を退けた。1879(明治12)年、二度目となる欧州パリを視察中に病に倒れ、帰国直後に病状が悪化し10月13日に46歳で死去。

格言は、警察官としての在り方について川路の訓話をまとめた『警察手眼(けいさつしゅげん / 明治12年版)』より。この警察手眼は警察官のバイブルとされ、現在も広く読み継がれている。

川路利良










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著者:平井敬也(週刊防災格言編集主幹)

 

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