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下田歌子(歌人・実践女子創始者)が著書『家政学 下巻』に記した災害の備えについての名言 [今週の防災格言109]

time 2009/12/14

下田歌子(歌人・実践女子創始者)が著書『家政学 下巻』に記した災害の備えについての名言 [今週の防災格言109]


『 何によらず、臨機の方法を求むる場合に於て、倉皇事を執れば、必ず損失ありと知るべし。(災害の備えについて述べたもの) 』

下田歌子(1854〜1936 / 女子教育の先覚者 歌人 実践女子学園創始者)

倉皇事(そうこうごと)とは「慌てふためく様子」の意味。

容姿と才能に恵まれ、政府高官との浮名も絶えなかったことから「明治の紫式部」と言われた下田歌子(しもだ うたこ)。幕末の幼少期、旧松平藩の勤皇派学者であった父の影響で、実家は藩中で不遇な暮しを余儀なくされるが、武家の子としての礼儀作法や儒学者の祖父仕込みの学識で、幼い時から和歌・俳句・漢詩・日本画に秀でた。時代が明治に変わり上京、宮中女官に抜擢され、昭憲皇太后の寵愛を受け「歌子」の名を賜る。自宅で明治政府高官の妻たちに古典や和歌を教える塾を開講、その実績と皇后の推薦で、新たに創設された「華族女学校(現・学習院)」教授に迎えられる。1893(明治26)年、2年間の女子教育視察で欧米へ渡り、帰国後「日本が一流の大国と成るには大衆女子教育こそ必要」として「帝国婦人協会」を設立。生涯を女子教育の振興に捧げ、実践女子学園や順心女子学園設立の基礎を築いた。

格言は自著「家政学 下巻」(1893(明治26)年5月 博文館)より。

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<防災格言編集主幹 平井 拝>

 

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